2011年12月31日土曜日

景気の波10-IndexSimulator


■GraphControll バージョンアップ

グラフコントロールをバージョンアップした。

今までは、日付(x軸)のスクロールしかできなかったが、
グラフコントロールフォームに左右に垂直スクロールバーを設け、
Y軸をスクロールできるようにした。

今までは、グラフ表示範囲から外れると、パラメタを修正して、再描画するしかなかったが、垂直スクロールバーを設けることで、より、グラフのハンドリングが良くなったので、報告する。


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※2015/12/5よりIndexSimulator は改定を重ね、新ソフトウェアStockFinderとして再リリースした。
再リリースの主な項目は以下の通りであるが、コードのほとんどを書き直したため、高速化するとともに、操作性も全く別のものに改善された。
1)チャートワークシート、インターネットデータ取得シートを本体ソフトウエアからの分離による、ファイルの肥大化防止。
2)指標連動性の分析機能追加



概要紹介ページ
http://katsuyama-shin.blogspot.jp/2015/12/stockfinder.html
公開ページ
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/business/se511919.html

2011年12月30日金曜日

景気の波09


IndexSimulator03-RSI

銘柄や期間により、適した指標が異なるようである。

■RSI
今回はRSI指標の取り扱い及び運用設定を説明する。

  • RSI指標の簡単な説明

設定した期間の株価の前日比の総計に対して、上げ幅の総計がどれだけあるかを算出する。
RSIの数値は0%から100%の範囲で変動するように設定された指標である。
そのなかで、RSI値が高いときには、相場が頂点に近く、低いときは底値に近いと読むように設定されている。

  • この際、執行ボーダーラインについて、一つの数値で、プラスマイナスで指定できるように、RSI指標は、-100%~+100%の間で変動するように数値を調整している。
  • 下記パラメタはユーザーの判断にゆだねられている。


  1. 執行ボーダーライン:RSI値がどの程度高いときに、どの程度低いときに執行するか。
  2. 執行比率:所有資産のうち、執行に回す割合。
  3. RSI期間:RSI算出のためにデータを採用する期間。


■各種パラメタ設定方法

計算時に設定するDataシート上の各種パラメタを説明する。計算結果に影響を与えるためには、パラメタ変更後に[計算]ボタンを押す必要がある。

RSI専用のパラメタ

  • R_Border:執行するボーダーラインを%絶対値で指定 +R_Borderを超えたら売り、-R_Borderを下回ったら買い執行
  • R_Rate:執行する際に運用する、買付買力や持ち株数に対する比率を指定する。100%のときは、持っている資金や株をすべて執行に回すこととなる。
  • R_Span:RSI指標を算出するのに使用する株価データの期間。決まりはないが、通常は14が採用されているようた。

 

パラメタの設定

共通的パラメタ

  • 元株数:スタート時に保有している株式数を設定する。(0は不可。)
  • 元手:スタート時の買付買力を設定する。(0の時は買い執行ができない。)
  • 取引単位:株式取引単位を設定(銘柄により決められている。100株単位など、自然数で指定)
  • P_Weight:PhaseIndexへの重み付け(合算比率) ⇒ここでは、0%と指定
  • C_Weight:ChangeIndexへの重み付け(合算比率)⇒ここでは、0%と指定
  • R_Weight:RSIへの重み付け(合算比率)⇒ここでは、100%と指定
  • GraphSpah:株価Index と 資産Index を何行前のデータの比率からの変化とするか、指定(グラフ表示行数と一致させれば、グラフの左端が0となり、運用成績が見やすくなる。)



RSI算出には直接関係のないパラメタ

  • LongSpan:長期移動平均の採用行数  ⇒グラフには表示可能。
  • ShortSpah:短期移動平均の採用行数 ⇒グラフには表示可能。



パラメタの設定


■RSI指標は実際どうなのか。


  • 銘柄コード8933のRSI指標による運用結果を見てみる。



  • 今年を見てみると、運用成績が良いように見える。しかし、たまたま、東日本大震災前に手仕舞っていたため、その被害を受けず、震災で下げた株を買っているため、成績が良くなっている。たまたまの運と考えた方が良いだろう。




  • 2009年後半~2010年前半を見てみると、RSI指標を活用しても、運用成績が良くなっていない。
  • RSIのグラフの変化をみて、売り買いする技術もあるようだが、本シミュレーターでは、高度な判断は取り入れていない。



■以下Excel VBAコード
'CCRは計算日を表示している行番号
'--------------------------------------------------------------------------------------------------
'・RSI指標算出コード
Function my_RsiIndex(ByVal CCR As Long) As Single '-----------------RSIインデックスを算出 最大を100% 最少を-100%となるように調整
   With Worksheets("Data")
        Dim EndPriceCol As Integer:                 EndPriceCol = .Range("終値").Column  '終値が記載されている桁番号
        Dim RsiDate As Long:                        RsiDate = .Range("R_Span").Value   'ユーザーが指定する計算期間
        Dim A As Long, B As Long
        Dim n As Long, ChangePrice As Long
        'まず計算可能か判定?
        If Cells(CCR, EndPriceCol).Value = 0 Then Exit Function
        If Len(Trim(Cells(CCR + RsiDate - 1, EndPriceCol).Value)) = 0 Then Exit Function  '検証データが未入力のとき、脱出
        A = 0: B = 0
        For n = 0 To RsiDate - 1
            ChangePrice = Cells(CCR + n, EndPriceCol).Value - Cells(CCR + n + 1, EndPriceCol).Value '終値の前日比を算出
            If ChangePrice > 0 Then A = A + ChangePrice '値上がりのときの値動きを加算
            If ChangePrice < 0 Then B = B - ChangePrice '値下がりのときの値動きを加算
        Next
        If (A + B) = 0 Then '一定期間中の変動幅がゼロのとき
            my_RsiIndex = 0 'RSIはゼロとする。(ゼロでの除算を避けるため)
        Else        'そうでなければ、
            my_RsiIndex = A / (A + B) * 2 - 1 '普通にRSI指標を算出。二倍して1を引くのは、0%~100%の数値の幅を-100%~100%の幅に変換するため
        End If
    End With
End Function


'--------------------------------------------------------------------------------------------------


'--------------------------------------------------------------------------------------------------
'・RSIによる運用コード
Function my_rTrade(ByVal CCR As Long, _
                    ByVal IndexCol As Integer, _ 'RSI指標の表示されているセルの桁番号
                    ByVal StocksCol As Integer, _ '保有株数登録セルの桁番号
                    ByVal CashCol As Integer, _     '買付買力登録セルの桁番号
                    ByVal Border As Single, _      'ボーダーは、ユーザー指定する値を参照
                    ByVal Rate As Single) As Long    '運用比率は、ユーザー指定する値を参照


    With Worksheets("Data")
        If Rate = 0 Then Exit Function
        Dim EndPriceCol As Integer:                 EndPriceCol = .Range("終値").Column
        Dim Slope(5) As Single, n As Integer
        Dim SellFlg As Boolean, BuyFlg As Boolean
        Dim RSI As Single
                
        RSI = Cells(CCR + 1, IndexCol).Value  '昨日のRSI指標を参照 (本日のRSI指標はまだ存在しない。CCRは計算日の行)


        If RSI > Border Then SellFlg = True  '指標がプラスボーダーラインを超えるときに売り
        If RSI < -Border Then BuyFlg = True   '指標がマイナスボーダーラインを下回るときに買い


        my_rTrade = my_TRADE(CCR, StocksCol, CashCol, SellFlg, BuyFlg, Rate) '売り、買い、運用比率に基づいて執行
    End With
End Function
'--------------------------------------------------------------------------------------------------


'--------------------------------------------------------------------------------------------------
'・運用ファンクション 取引株数を求める。(各指標共通)
Function my_TRADE(ByVal CCR As Long, _
                    ByVal StocksCol As Integer, _
                    ByVal CashCol As Integer, _
                    ByVal SellFlg As Boolean, _
                    ByVal BuyFlg As Boolean, _
                    ByVal Rate As Single) As Long '売買数量算出
    With ThisWorkbook.Worksheets("Data")
        Dim myTradingUnit As Integer:   myTradingUnit = .Range("TradingUnit").Value '売買株式単位(銘柄により異なる。)
        Dim EndPriceCol As Integer:     EndPriceCol = .Range("終値").Column '終値表示桁番号
    End With
    
        If myTradingUnit = 0 Then myTradingUnit = 1
        If SellFlg Then my_TRADE = my_TRADE - Int(Cells(CCR + 1, StocksCol).Value * Rate / _
                                                myTradingUnit) * myTradingUnit '売り株数算出
        If BuyFlg Then my_TRADE = my_TRADE + Int(Cells(CCR + 1, CashCol).Value / _
                                         (Cells(CCR, EndPriceCol).Value * myTradingUnit) * Rate) * myTradingUnit '買い株数算出
End Function

※RSI指標の算出方法は、『テクニカル指標の読み方・使い方』(伊藤智洋著 日本実業出版社刊)を参考にした。





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※2015/12/5よりIndexSimulator は改定を重ね、新ソフトウェアStockFinderとして再リリースした。
再リリースの主な項目は以下の通りであるが、コードのほとんどを書き直したため、高速化するとともに、操作性も全く別のものに改善された。
1)チャートワークシート、インターネットデータ取得シートを本体ソフトウエアからの分離による、ファイルの肥大化防止。
2)指標連動性の分析機能追加



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2011年12月27日火曜日

景気の波08-IndexSimulator02


■グラフコントロールの使用方法

今回は、グラフコントロールの使用方法を説明する。グラフ表示のハンドリングにこだわり作成した。この機能だけでも、このツールの価値があると思っている。ぜひ、ダウンロードして、活用してもらいたい。

1)Graphシートをアクティブにすると、グラフが自動表示される。
※"アクティブにする"とは、「入力可能にする」という意味。シートの場合は、開くということ。



グラフコントロールフォーム

2)グラフ採用データの指定。

  • グラフのX軸は日付、Y軸は、Dataシートの各項目値から最大6種類選択できる。
  • 指定方法は、GraphシートのB~G列の1行目にマウスカーソルを当てると、選択可能な項目値のリストがプルダウンで表示される。
  • 項目名にIndex がある場合は右軸(%値) 、ない場合は左軸(円)が値を示す。


3)ボタン

  • [再読込み]:GraphシートのB~G列の1行目の指定により、Dataシートからデータを転記
  • [表示パラメタリセット]:グラフコントロールの下方にある、InputBoxの値を空にする。
  • [グラフ再描画]:読込まれたデータ、パラメタにより、グラフを再描画する。


4)PhaseIndex   ChangeIndex   RSI Index

  • Dataシートの運用計算が、位相 変化 RSI の各指標への重みづけを表示。このフォームで指定できません。指定しなおすためには、Dataシートの黄色に塗られたセルで指定してから、再度計算する必要がある。


5)InputBox

  • 表示期間:グラフ表示幅(日数or行数)を指定。250日で約一年。
  • 価格軸:価格軸に表示する数値の最大値、最小値を指定
  • Index軸:Index軸に表示する数値の最大値、最小値を%で指定
  • グラフ貼付範囲セル:グラフを貼り付けるセルの範囲を指定。この欄を空欄にすると、グラフ描画の際、マウスで、表示セル範囲を対角線で指定することができる。


※表示期間は、DataシートのGraphSpanの値と一致させると、グラフの左端が基準となって、株価Index・資産Indexの変化を確認することができる。

6)スクロールバー

  • 株価データのある範囲で、グラフを左右にスクロールさせることができる。右にバーを移動させると、グラフ全体が右に移動して、グラフの左端に隠れていたデータが表示される。


7)表示終了

  • Dataシートなど、他のシートをアクティブにすると、グラフ表示終了する。


8)その他

  • Graphシートはグラフを表示するだけであり、計算は、Dataシートで実行する必要がある。

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※2015/12/5よりIndexSimulator は改定を重ね、新ソフトウェアStockFinderとして再リリースした。
再リリースの主な項目は以下の通りであるが、コードのほとんどを書き直したため、高速化するとともに、操作性も全く別のものに改善された。
1)チャートワークシート、インターネットデータ取得シートを本体ソフトウエアからの分離による、ファイルの肥大化防止。
2)指標連動性の分析機能追加



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2011年12月25日日曜日

景気の波07-IndexSimulator 01

前回から随分と、時間が経ってしまった。

今回、過去の株価データについて、各種指標がどのような値を示してきているか、シミュレートするソフトを作成したので、公開することとした。

OFFICE-KATSUYAMA IndexSimulator で検索してみてほしい。おそらく、年明けころから、ダウンロード可能になると思う。


結論から言えることは、 

指標頼りの投資では、大きな利益を上げることはできない
というとだ。



・長期にわたる上げ局面では、指標頼みとするよりも、同じ株を持ち続けていた方がよい。


上げ局面での運用成績


・長期にわたる下げ局面では、同じ株を持ち続けるよりも損失を幾分か抑えることはできるが、損失は免れない。

下げ局面での運用成績


であれば、配当利率の高い株を安いときに買って、持ち続けることがもっとも利益を上げるコツと思われる。

したがって、長期の上げ局面では、株を保持したままとし、長期の下げ局面では、株を現金化した方が、よい。ということだ。

ただ、長期の上げ局面なのか、下げ局面なのかは、しばらくたってからでないとわからないということが、困難なところである。

以下に、IndexSimulatorの簡単な説明をする。

IndexSimulatorは、

Ⅰ.株価データ、Indexの計算結果をグラフ表示する。

IndexSimulator Graphシート


Ⅱ.複数の銘柄の株価データを扱い、各種Indexのパラメタを調整して、シミュレート

Dataシート この画面で、各種Indexのパラメタをセットし、計算する。株価データは別シートから読み込んで使用する。


Ⅲ.インターネットの株式サイトからデータをコピペで取込。

①MSN Japan の株式情報を利用

②ほしい銘柄のページを開く

③時系列データを表示


④時系列データをコピー

⑤ペーストボタンを押して、銘柄名を指定

⑥データがペーストされたら、センドボタンを押す。


⑦Dataシートに株価データが送られる。

MSN の株式情報 時系列データからデータをコピー&ペーストそして、データシートにセンド

今回は、ここまで。次回以降に、各Indexのパラメタ設定方法等を細かく説明する。


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※2015/12/5よりIndexSimulator は改定を重ね、新ソフトウェアStockFinderとして再リリースした。
再リリースの主な項目は以下の通りであるが、コードのほとんどを書き直したため、高速化するとともに、操作性も全く別のものに改善された。
1)チャートワークシート、インターネットデータ取得シートを本体ソフトウエアからの分離による、ファイルの肥大化防止。
2)指標連動性の分析機能追加



概要紹介ページ
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2011年11月27日日曜日

ユーロ共同債


ドイツ メルケル首相は、2011年11月24日のドイツ フランス イタリアの参加国首脳会合で「ユーロ共同債は不要と発言した。

「国の競争力によって金利の格差がつくことが重要だ」と発言した。(日経2011/11/25朝刊)





ドイツは、ユーロ安によって、恩恵を得ているのである。次のように言いたい。

「通貨の価値も国の競争力によって、差をつけてはいかがでしょうか。」と。



そうすれば、強い通貨ドイツマルクにより取引されるドイツ製品は輸出が困難になり、日本の製品が相対的に輸出しやすくなり、現在の為替による歪は解消されるでしょう。
日本企業にとっては、有難い話だ。



ドイツは、通貨安という莫大な利益を受けながら、一方の国債については、独自の金利としたいと、ご都合主義なのである。

ユーロ圏を崩壊させるかどうか、それをドイツがどう考えるかに判断がかかってきている。
ドイツはユーロ全体が発展する道を選択せざるを得ないだろう。

ご都合主義は、ユーロ圏を崩壊させる。

2011年11月26日土曜日

建築を設計するという仕事-02


建築設計は、「聖なる仕事」である。

このことを設計者は再認識しなければならない。

建築設計は、下記を決定する。

  • 顧客の大きな資産の使い道
  • ユーザーが生活する環境
  • 外部に対する景観や環境などの影響


「聖なる仕事」であるということを再認識し、
自らの仕事に責任と誇りを感じて取り組まなければならない。

「責任と誇り」その両方が必要である。

2011年11月11日金曜日

建築を設計するという仕事


建築を一つにまとめていく仕事は、
発注者の要求水準・法規・敷地状況から、可能な一つのプランを導き出し、
他分野(構造・設備)を自分のものとして総合していく業務である。

それは、意匠設計の分野が担うことになる。

その中には表現も含むであろうが、単なる自己表現ではない。
造りだされたものに、責任を背負うことになる。

それでもこの仕事を続けたいだろうか。

2011年11月10日木曜日

考え方を文章に書き出す/ 感謝の気持ち


次の二つのことを書く。

  • 考え方を文章に書き出す
  • 感謝の気持ち


・考え方を文章に書き出す。
日経plus1-20111105より、アートディレクターの佐藤可士和氏の記事がある。



要点は以下の通り。

  1. 考え方をアウトプットし目に見える情報にする。
  2. 書き出したことを眺めてみると自分の考えを客観的に分析できる。
  3. 以上を繰り返すと思考がすっきりする。




ブログの効用はそこにあると思う。
書き出したことを自分で確認するとともに、オープンにし、客観的な目で読み返すことになるからだ。
また、打ち合わせを行う前に、自分の考えを一旦紙に書き出すとよいと思う。
このの習慣の積み重ねが大切であろう。

・感謝の気持ち
感謝の気持ちは大切である。
誰に対しても感謝の気持ちを持って接しなければならない。
それが難しければ、相手に自分の心を置いて考える努力と習慣を身に着けるべきだ。
感謝の気持ちは心の安定につながるとともに、人間関係をまろやかにする。

2011年11月9日水曜日

景気の波-06


前回に立てた課題は、以下のとおりである。

  1. ピークを正確に判断する。
  2. マイナス運用の原因を知り、それを避ける。


今回は、ピークを正確に判断する手法について考えてみた。

前年同月比が頂点であったかどうかは、次月にならないとわからない。
しかし、次月に取引を行ったのでは、惨憺たる運用成績となる。

取引するタイミングが問題なのである。
「景気の波」をとらえるということは、景気を波として捉えるということである。
現在が波の位相のどこにあるかを判断して、取引を実施するとよいのではないか。

今月がピークであるかどうかは、次月にならないとわからないが、現在がまだピーク付近にいるかどうかは、ピークを過ぎた後、位相のどこにいるかを想定すればよい。
位相とはこの図にあるように、サインカーブの変数となる角度θのことである。



頂点付近とは、位相 π/2(90゜)  -π/2(-90゜)を過ぎた後、基準となる位相よりもピークに近いかどうかで判断すればよい。この図の"あ"が頂点付近 "い"が底付近ということである。

基準となる位相Phaseをいくつに設定するか。
過去の日経平均のデータを基にシミュレートしてみた。(採用したデータは変化率ではなく、株価そのものとした。)
もっとも成績の良かった位相は60°(π/3) 付近であった。また、運用率は56%としたときに最もよかった。(sin60゜=0.86)
以下のグラフに示す。



前月がピークであったことを基に取引を実施するよりも、好成績を納めている。
また、取引している地点が単純明快となる。
ただし、図中"A" "B" の部分で、取引判断の改善が必要である。

2011年11月8日火曜日

未成熟技術との付き合い方


20111107日経に アップル未成熟技術で勝負との記事がある。



iPhone 4S では、人間との対話に応じてナビゲートするシステムを搭載しているということである。

夢のある話だし、新しい進歩の可能性を感じさせる。

だか、未成熟技術には、リスクも潜んでいるのではないか。

原子力発電所がそのリスクの際たるものだったのだ。

リスクがあるからと言って、すべて否定することは進歩を阻害することになる。

未成熟期間においては、そのリスクを正しく評価し、リスクへの必要十分な対策を模索することが重要である。


2011年11月4日金曜日

ギリシャ パパンドレウ首相の本心を想像する。


ここへきて、ギリシャ パパンドレウ首相はEUの要求を受け入れるかどうか、国民投票を実施する決定をおこなった。



日経20111103-ギリシャ国民投票へ



EUのEFSFの資本増強の決定は、表面上はギリシャを助けるためだろう。(マスコミの報道はそうである。)

しかし、本音は、銀行の損金軽減なのだ。50%の債権放棄が、100%になるかどうかの違いだけだ。ギリシャとしては100%債権放棄してもらいたい。

もちろん、負債を作ったのは、ギリシャだが、そこから助けてもらうために、政策上のタガをはめられたくはない。

デフォルトの選択も(すでにデフォルトなのだが)十分にあるのだ。完全なるデフォルトになれば、借金もゼロだ。

デフォルトになれば、EU離脱である。どれだけの意味があるだろうか。
信用を失おうが、世界に冠たるギリシャ遺産を使えば、十分に外貨を稼げる。

インフレは壁のように立ちはだかるだろうが、一時だけのこと。
潤沢なユーロ、ドル、円が流れ込むだろう。アルゼンチンのように立ち直れるだろう。

国民は、デモを起こしているが、決定権を放棄し、国民に決めてもらうことで、自分の責任を放棄しよう。そうすれば、どう転んでも安泰である。(選択の結果をバランスにかけた結果どちらでも大差ないので、サイコロを振ることとした。)

以上は、あくまで、私の想像であり、本人に確認したわけではない。

ここへきて、「野党の協力が得られれば、国民投票を実施しない可能性もある。」と発言している。


  • 為政者の発言のブレは国民の信用を無くす。発言は、一つ一つ政治生命をかけて行うべきだ。
  • 常に自分が決定できるレンジ、を見据えて発言しなければならない。それができない人は、為政者失格である。
  • 国民投票にせよ、責任を人になすりつける人は信用できないだろう。自分の責任として、決定することも為政者の義務なのである。


2011年11月3日木曜日

企業経営と戦略


H23年10月31日(月)の二つの記事を紹介する。

結論は以下の通り。

■社説 電機メーカーは何を収益源にするのか


  • コモディティー化した製品から離れ、製品の付加価値を高める売り方に徹する。(サービスと一体化した売り込み)

売り込み方を含めて、他企業がまねできないことを開発することである。



■アップル100年見据え経営 ジョブズ氏の情熱(伝記作家 ウォルター・アイザックソン氏に聞く)


  • CEOの条件は、デザイナーとエンジニアの懸橋になれること。 (1つの分野に精通しているだけでは駄目である。優れたデザイナーにいい仕事ができるように働きかけたり、そのデザイナーにみあうエンジニアを紹介したりする役割をこなせる。)
  • ハイテク製品よりも明るく、使いやすいデザイン(『人間らしさ』を理解するエンジニア)
  • 縦割りだと、横断的なプロジェクトを動かすのは難しい。(アップルは部署が分かれていない)
  • 金儲けでなく、真剣にいい企業に育てようとする努力
  • できる限り物事を完璧にこなす情熱を持つ
以上まとめてみると、ジョブズ氏の情熱は人間の教師という感じである。



2011年11月2日水曜日

景気の波-05


■第4回までのまとめ、

 ・景気の波は前年同月比により明瞭に把握できる

 ・変化率のピークで取引を行えば、ほぼ確実な運用成績が得られる。

■今回

しかし、実際には、ピークを迎えたかどうかは、次月のデータを得なければ、確実な判断は得られない。

ピークかどうかの判断は次月に持ち越される。

次月に、前月がピークであったと判断して、取引を行った場合の運用成績のグラフである。

前年同月比ピークの次月に取引を行った場合の運用成績



予測を行った成績とは、とても思えない惨憺たる結果である。(総額は一定なので、日経平均連動よりも良いかもしれないが。)

現在の前年同月比がピークかどうか、判定できれば、確実な運用につながるということである。

未来予測は、困難なのであるが、いままでのデータから次月を予測する方法はないだろうか。

また、グラフからは、前年同月比マイナスの時に、運用成績は大きくマイナスとなることが読み取れる。


■次のテーマに挑んでみたい。

 ・当月が前年同月比のピークかどうかを高精度に知る。

 ・運用成績がマイナスとなる原因を知る。

引き続き検討したい。

2011年10月31日月曜日

景気の波-04


■第3回では、次のように予想した。
月々の変化率について、前年同月比での比較に変更。
前年同月比の頂点で、持ち株を売り、変化率の底で株式を購入することが、運用成績向上につながる。

■確実な運用成績を達成
前年同月比のピークで取引を実施した場合の運用成績をシミュレートしてみた。
結果を以下のグラフに示す。



変化率の頂点で売買を実施した場合の成績
変化率の頂点はグラフで見るよりも細かく現れるので、取引回数も多くなる。


信頼のできる運用成績を達成している。
日経平均の前年同月比が、大きくマイナスを付けているときでも、運用成績は、少しのマイナス。
日経平均の前年同月比がプラスに転じている場合は、それに従い、運用成績もプラスとなる。
ロングスパンの中では、マイナスの局面があるが、総じて、伸び率が高い。

運用比率は0.7とした。運用比率により、局面が変わる。
前年同月比がマイナス局面の時は、取引しないことで、さらに成績が改善されるだろう。

ただ、難点は、今月がピークなのかどうかは、次月末にならないとわからない点である。
このグラフは、全てが過去のデータなので、ピーク判定が可能であった。

2011年10月30日日曜日

受発注データベースソフト-09


今回は、帳簿そのものとなるTradingListについて説明する。

1)まずは、リストのシートから

リストシートは、顧客・品目・取引・発注・請求・見積からなる。
当然ながらTradingDataと同じ構成である。

各シートの操作方法は全く同じである。
その説明を行う。

●リストシートを開くには、TradingDataの各パネルの上方にある[DispList]ボタンを押す。
そうすると、リストシートに移り、TradingDataで表示していたレコードの行にカーソルが移る。

リストシートを開くと、上部に操作メニューが現れる。



左から、

  • 帳票表示:TradingDataのパネルを開き、現在カーソルのあるレコードを表示する。
  • IDでソート:1列目(ID)でソートを行う。
  • カーソル行でソート:カーソルのある行でソートする。住所の県別や、売上順、氏名順など、ソートが可能である。重複データがある場合は、そのデータに着色して、知らせる。
  • 重複データとは、データー名称と、電話番号が等しい場合とした。
  • 不要な行を削除あるいは、情報消去する選択行クリヤ
  • 他データ読込:既にあるデータベースから読み込む場合に使用する。
  • 他ブックにコピー:現在のシートを他ブックにコピーする。データを会計処理したり、加工する場合に使用。

となっている。

ソート
データが多くなってくると、重複して登録することもある。たとえば名称でソートを行えば、重複データがどこにあるかすぐにわかる。重複部分を着色するようになっている。


他データ読込
すでにエクセル等で、住所録データを作ってある場合に利用してほしい。

他データ読込のメニュー画面


読込列の一行目に、すでにあるデータの列を示す記号、数字または、アルファベットを入力することで、指定された項目にデータが読み込まれる。指定していない場合は、同じ列のデータを読み込む。読込を失敗した場合は、[取消]ボタンを押すことで、実行直前のリストに戻すことができる。安心して実行してほしい。



2) 次にToolシート
Toolシートでは、帳簿のパスワードセットと、会計年度替え処理を行う。



パスワードは、出荷時は"0000"となっているが、[SetPassword]をくりっくして、独自のパスワードを設定してほしい。帳簿(TradingList)は個人情報のかたまりである。一度パスワードを設定すれば、パスワードを知らない人がリストを開くことができなくなる。

会計年度は決算月により、企業により異なるであろう。TradingListは会計年度ごとに別ファイルとして保存することを想定している。[会計年度替え]ボタンを押すと、現在のリストを一旦保存し、顧客リストと品目リスト以外のリストをクリヤしたうえで、新しい会計年度の名前で保存を行う。
リストの名称は、TradignList-xxxx.xlsとすることをお勧めする。xxxxの部分には、会計年度を示す文字を入れてください。

3) 保存について
TradingDataは自動保存しない。よって、入力データを保存する場合には、エクセル終了時に、[保存する] を選択してほしい。
保存したくない場合は、[保存しないで終了]を選択する。
保存すると、最終保存日が、Toolシートの上部に、保存日付・登録者(パソコンのUserName)とともに表示される。


以上でTradingDataについて、全て説明した。
11月1日より、価格改定を実施(値下げ)する。2011年12月末日までは、本ブログ読者へは、定価からさらに50%引きで提供するので、ユーザー登録のメールに"Preparations to the third life for me読者より"と記載してほしい。同一社内での追加登録は\1000-で固定である。

新定価:\8,000. (2011年11月1日より)


※ダウンロードはOFFICE-KATSUYAMAで検索

2011年10月29日土曜日

景気の波-03


今までの報告の要旨は以下のとおりである。

■第1回の要旨
  • ロングスパンの株価の動きでよめることは、バブル景気の山だけである。
  • 変化率の頂点を手掛かりに、ショートスパンの変化を読み取ることができる。

■第2回の要旨
  • 直前月との比較では、傾向をつかむことができない。


■今回

  • 月々の変化率について、前年同月比での比較に変更する。


取引のタイミングは、年ではなく、すくなくとも月単位で考えたい。年間の中でも大きく変化するから、最前のタイミングをつかみたいからだ。


日経平均は、様々な要因で変動しているため、毎月の変動を見ていたのでは、傾向がつかめないということであろう。季節変動もあるだろうから。
そこで、月々の変化率について、前年同月比での比較に変更してみた。

日経平均株価と、前年度比変化率との対応
赤で売り、青で買うとしたらどうだろうか


すると、長期間での景気の波というものが現れてきた。この波と、日経平均の傾向は一致しているといえるだろう。

要するに、前年同月比の頂点で、持ち株を売り、変化率の底で株式を購入することで、運用成績を向上させることができるということである。
前年同月比の勾配が世の中でいう、景況感と密接に結び付くのではないか。

つまり、前年同月比の勾配の±が入れ替わるときに、取引を実施するのである。
そのようなことができるだろうか。

今回の要旨

■株価は前年同月比で比較して、変化率をグラフ化すると傾向がはっきりわかる。
■変化率のピークで取引をすることができればよい。

2011年10月28日金曜日

受発注データペースソフト-08


今回は、TradingData Tool パネルの、今まで説明していなかったことを説明する。

■TradingData Tool
このパネルでは、下記設定を行う。

  1. 操作するデータリスト(帳簿となるTradingList)
  2. 出力先プリンター
  3. 消費税率
  4. 振込先
  5. 選択リスト (顧客分類 や 品目の単位・入り姿)


4.5. については、ユーザー登録時に発行されるプロダクトキーが必要になります。
ユーザー登録を促す意味もあるが、不用意な変更を防止する意味もある。

TradingData Toolパネル


1 データリストの設定
本ソフトは、会計年度毎に、帳簿を改めることを想定しており、そのたびにファイルを保存していく。
したがって、帳簿ファイルの名称は、TradingList-xxxx.xls として、xxxx部分に会計年度名を入れるとよいと思う。ここで、データリストを変更することで、前年度等の帳簿を開いて当時の取引を確認することができる。
インプットボックスにカーソルをいれることで、ファイル選択メニューがでてくる。過去の帳簿ファイルであっても、TradingData と同一のフォルダに存在しなければならないので、注意しておいてください。

2 出力先プリンター
Excel 2010から PDF出力機能が備わっている。この機能を活用することで、エクセルから出力PDFファイルを操作し、ショートカットを操作パネルに表示することが可能になった。
ここに☑(チェック)をいれることで、その下で他のプリンタを指定していても、印刷出力先はPDFとなり、PDFショートカットアイコンがパネルに表示され、PDFファイルそのものは、各レコード用のフォルダに保管される。(フォルダーは、パネル右上のフォルダアイコンクリックで開く。)

各プリンターの設定
プリンターの設定は、インプットボックスにカーソルを入れると、使用可能なプリンターがリスト表示されるので、その中から選択する。
帳票印刷は、A4シートの印刷用プリンターを、DM印刷は、はがき・往復はがき印刷用のプリンターを設定する。

3 消費税率
消費税率は、法改正によって、変更されることがあり、新しい税率が施行される日に、この値を変更する。変更後から行う取引には、新しい消費税率が設定される。
変更前に登録した取引には影響は与えない。

4 振込先
振込先は、請求書に表示する 金融機関名、口座番号、口座名義を登録する。
また、会社のロゴマークや、キャッチフレーズ、パネルに表示する印鑑名称を設定。

振込先の設定


5 選択リスト
ここでは、顧客分類、単位・入り姿を設定する。
出荷時には、デフォルトで設定してあるので、そのまま使用してもよい。
顧客分類は大分類までを登録する。お得意様なのか、生産者なのか、配送会社なのか、顧客にとっての顧客(孫) なのか、ユーザーが分類名を設定して登録する。
単位は、個・リットル・件・パック・箱などを記載。入り姿とは、箱 袋 等、パッケージを記入する。

選択リストの設定


以上、TradingDataについて、一通り説明した。

次回に、TradingListの使用方法を説明する。

2011年10月27日木曜日

景気の波-02


前回は、景気の状況を把握するためには、日経平均株価そのものよりも、変化率に目を向けるべきであるということを書いた。「日経平均の小さな波の頂点・底は、変化率からある程度予測できるのではないか。」ということである。
それを詳細に確かめるため、日経平均の直前月からの伸び率と日経平均株価との関係をグラフ化してみた。






どう読めるだろうか。
・・・・・まったく読めない。・・・・・
どうもこの方法では難しそうである。

2011年10月25日火曜日

景気の波-01


景気の波について、数回にわたり検討してみようと思う。

日経新聞20111024に過去の景気回復期について、記事があった。


20111020日経新聞


ネットからデータを取って、グラフにしてみた。


日経平均の波


日経平均株価のグラフからは、バブル期に頂点を付け、その後は小さななみはあるものの全体の傾向としては、だらだらと下がるだけと読み取れる。

日経平均の年終値の前年終値に対する変化率でグラフを作ってみたところ、閃くものがあった。

日経平均の波の頂点・底は、変化率からある程度予測できるのではないか。


日経平均仮説
  • 変化率が頂点を示した時に、日経平均は頂点となる。

  • 変化率が底を示した2年後くらいが、日経平均は底となる。


変化率のグラフを見ていけば、日経平均株価の変化が予測できるということだ。

つまり、Ⅰのタイミングで売り、Ⅱのタイミングで買いを行うことで、好成績の運用ができるのではないかということである。

この仮説に基づき、検討してみたい。

2011年10月23日日曜日

受発注データーベースソフト-07


■顧客管理
営業にとって、顧客開発こそがプロジェクトである。
顧客にさまざまな媒体を使って情報を発信し、受注につなげる努力が企業発展につながる。
今回は、顧客シートの印刷機能について説明する。

顧客パネル

●印刷メニュー
顧客IndexSheet の上部の[Print]ボタンで、印刷メニューを表示する。
印刷メニューからは、

  1. はがき・往復はがき・A4シートの用紙の選択
  2. 印刷範囲の選択
  3. 印刷判別項目の指定とその項目値

を指定して、印刷を行う。
表示レコードを印刷の場合は、[PDF優先出力]がONの場合は、PDFに出力される。
範囲を指定して印刷の場合は、指定プリンターから出力される。
印刷判別項目を指定する理由は、年賀状なのか、DMなのか、チェック印刷なのかを確認するためである。
また、その項目値により、印刷するかしないかを選択することができる。
印刷枚数もチェックできるため、はがき等の準備に利用できる。
プリンターへの用紙セット等のため、印刷一時停止枚数が指定できる。
PDFプリンターから出力した場合には、顧客パネルにショートカットアイコンが登録される。

印刷メニューの説明


●はがき 往復はがき
往信宛先は、顧客データから転記される。
返信裏面の情報は、あらかじめ注文票や出欠票のイメージデータをJPGで作成しておき、登録することができる。

往復はがきの設定方法


●A4シート
時候挨拶文 ・ FAX送信文 ・ ユーザー設定 付 のなかから選択する。
時候挨拶文は、ユーザー設定の時候の挨拶リストから、日付によって、自動挿入する。
また、通信本文は、ユーザー直接入力を行うが、あらかじめユーザー設定した定型文10種類から、内容に応じて貼り付けることにより、業務不負荷の軽減が可能である。


A4シートの設定方法




A4シートの印刷例

■本稿作成にあたり、いくつかの問題点を修正した。
いままで、お使いいただいた方には、申し訳ない。
一番使うと思われる機能に不具合があったことに残念な思いでいっぱいである。
修正バージョンを近くアップロードするのでダウンロードしてほしい。

※ダウンロードはOFFICE-KATSUYAMA で検索。

2011年10月14日金曜日

受発注データベースソフト-06


■TradingData

今回は、品目カタログと見積書作成について説明する。


まずは、見積書。
見積書は、小売店への卸売りを前提とした物であり、卸売り価格の見積もりを行う。
小売り価格での見積もりは行わない。




[≫]ボタンにより品目パネルで現在表示されている品目を転記する。
品目レコードが発行されていなければ、転記できない。

表の中で、各品目について、単品調整価格と、見積もり単品数量を入力する。


[≪]ボタンで、品目パネルに戻り表示する。


見積書には、品目カタログで使用した、一つ目のイメージと品目説明が転記される。


品目カタログ       見積書

次に、品目カタログ。
品目パネルの下に、品目カタログの帳票がある。
そこには、品目名と、標準小売単価および、お問い合わせ先(ユーザー名)が記載されている。
品目によりお問い合わせ先を変更したい場合は、別のユーザーで作成した、TradingDataで同じTradingList(データリスト)を開けばよい。[お問い合わせ先]=[登録ユーザー名]となる。
既にユーザー登録した会社内であれば、ユーザー登録手数料は1,000円とする。
商品のイメージは、2つ挿入することができ、その右側に商品説明を記載する。
商品説明は3箇所記載することができる。

※ダウンロードはOFFICE-KATSUYAMAで検索。

2011年10月13日木曜日

受発注データベースソフト-05

今回は、下記について説明する。
1) 納品請求書の作成
2) TradingDataの基本的な使い方のおさらい



1)納品請求書の作成


・納品書と請求書は納品請求書とした
理由は、帳票類作成経費節減のためである。請求権は受注後、納品と同時に発生すると考えられるため、1つの書類で問題はないだろうと判断した。
書類宛先は、発注者である。
発注者は自分と異なる送り主、送り先を指定することがある。しかし、請求先は、発注者である。よって、「納品ました。」「請求します。」という書類は発注者宛でよい。

・宛先の自動チェック
1つの帳票に5件までの取引を計上可能である。
1枚の帳票には、同じ発注者の取引レコードが指定されていなければならないが、転記の際自動チェックを行っている。

・取引レコードの転記と参照
発注所と同様に、取引パネルに表示された情報が、[≫]ボタンで転記される。
また、[≪]ボタンで、請求書の基になる取引レコードを参照する。

・最終調整金額
税込みいくらで、という約束で契約をすることもあるだろうから、端数処理のため、最終的な金額調整も可能にしている。ただし、この調整金額にも消費税が掛かる計算となる。
あくまで、ここは、端数処理であり、大幅な割引などの処理は、取引パネルで行う必要がある。


請求パネル

納品請求書


2) TradingDataの基本的な使い方のおさらい

  1. どの項目でも右クリックで検索できる。
  2. 発行することで、そのレコードの情報を決定し、印刷、他帳票に利用可とする。つまり、発行するまでは、いくらでもレコード情報は修正可能であり、検討中のデータも保存されている。発行していなければ、印刷や情報転記は行われない。発行するには、[Enter]ボタンを押す。
  3. [≫]ボタンで情報転記し、入力ミスを防ぐ
  4. [≪]ボタンで入力した元情報を瞬時に確認
  5. [DispList]ボタンで、リストデータを一発表示
  6. レコードに関連するデータは、レコード専用のフォルダに保存される。フォルダアイコンクリックでフォルダがひらく。
  7. PDF印刷したデータはPDFへのショートカットアイコンがパネルに表示される。

2011年10月11日火曜日

父母の金婚式

父母はThird Life のお手本である。
2011年10月09日 父母の金婚式を無事行うことができた。結婚50周年。孫も高校生になっている。50年間無事に過ごせたということに祝福した。
当日は、糸魚川の温泉(笹倉温泉)で部屋を借りて、宴会をおこなった。晩は、糸魚川のホコ自習館で一泊させてもらった。
プレゼントは、旅行券と、写真立てである。記念には、思い出づくりになるものが良いと、妹のひな子と考えた。また新婚旅行に行けると喜んでもらった。
晴天の良い一日であった。



2011年9月25日日曜日

日本をとりまく世界情勢


■ロシア
2012年3月の大統領選にプーチン(現首相)がメドベージェフ(現大統領)と入れ替わり立候補する。(日経20110925)1期6年間を2期在職できるため、2024まで影響力を行使することとなる。日本企業の多くは、ロシアに進出しており、日本との経済協力関係や、北方領土問題などにどのような動き方をするか注目することになる。

プーチン氏は、柔道を愛するなど、日本文化にも精通する面もあり、文化的交流を行うべきではないか。

ロシアは、一時北方領土の共同開発を提案したことがあり、その提案に乗るべきではないだろうか。北方領土はロシアが実効支配しており、日本の行政・産業が進出すれば前進なのである。
その際に、ロシア政府の北方領土使用について、日本国法における位置づけをする必要があると思うが。

■中国
中国は日本の領土である尖閣諸島の領有権を主張している。それは、ロシアの北方領土政策と同じである。日本は、文化経済の協力は行っても、領土問題については、毅然たる対応をするべきである。日本政府は領土問題は存在しないと主張しているが。他国から領土であると主張されている問題である。

産経20110922


日経20110925

一方で、
16日に中国・北京で初の海外公演を行う人気グループは、国賓を迎える格式の高い部屋。会見後には中国政界の重鎮で元国務委員の唐家セン氏(73)とも会談するなど、国賓級の扱いを受けた。中国外務省の姜瑜副報道局長が「中日両国の国民感情を改善するよう期待する」と異例の発言。“SMAP外交”への中日両国の熱い期待が感じられる訪中となった。
唐氏は、「公演は中日文化交流史の中で重要な意義がある。成功を確信している」と激励。「訪中公演を心から歓迎する」との温家宝首相のメッセージも直接、伝えられた。


また、上海でジャパンウィークが開幕した。
メンバーは今回、「東日本大震災への中国からの支援に対する感謝の気持ちをアイドルとして形にして恩返しをしたい」と報酬なしでコンサートを行った。


人民日報日本語版20110916 

日経20110924


国家間の交流の潤滑油として、民間アイドルに期待が投げかけられている。
国家の都合はかたくななメンツであり、国民の憧れや希望がそれらを融和することを願っているのだ。

■東南アジア
ベトナムは通貨安による輸入物資の価格上昇によるインフレ・貿易赤字に陥っているとのこと。通貨切り下げにより、輸出が増えると思ったら、海外物資が高騰してしまった。
一方のタイは31代首相のタクシン・チナワットの妹のインラック・チナワットが第36代首相として在任中である。日経20110924によると、タイは内需拡大策に着手とのこと。国民の収入を増やし、生活水準を一段と高め、国力を強く使用とする政策に舵を切った。
タイのこれからの発展を見守っていきたい。


          日経20110919                                                    日経20110924


■欧州連合:EU
欧州連合は現在27ヶ国である。そのうちの一国ギリシャが離脱したからと言って、大きな問題ではない。その問題が、イタリア・スペイン・ポルトガルに飛び火し、連合が維持できなくなることが問題なのである。もはやどの国も、ギリシャが破綻なしに立ち直るとは信じていない。むしろ離脱して、ユーロが健全になった方が良い。
「日本と産業構造に多くの共通点を持つドイツは、南欧など問題国を抱える弱いユーロのおかげで、日本やスイスのように通貨高に苦しまずに済んでいる。」(河野龍太郎氏 週間エコノミスト20110927p33)


20110927号 週間エコノミスト p33

とある。たしかにそうだろうと思う。しかし、ドイツ国民のうちそれを十分に理解している割合は少ないだろう。よって9月29日のドイツ議会による欧州金融安定基金(EFSF)の拡充案は中途半端なものとなるだろう。ギリシャデフォルトの株価折込が始まり、10月中旬から下旬にギリシャ破綻・・・事後処理で年内は混乱するだろう。

第一次世界大戦終了後のパリ講和会議で、1320億マルクの賠償金をドイツが支払うこととなった。その後ドイツ政府は高額紙幣を大量に発行し、貨幣価値が対戦前の一兆分の一になった。
ギリシャも同様のことを行うだろう。ユーロ離脱→ユーロをドラクマに切り替え→超インフレ→債権者へのドラクマでの額面での支払。世界遺産運営に外資を導入し、公務員を出向させ、外貨収入を得る。
結局破綻する人にお金を貸した人に責任は戻ってくるのである。

■米国
2012年11月には大統領選挙が行われる。
パレスチナ国家承認申請の国連への提出問題、米国が拒否権を発動するかどうか、それに伴うユダヤ票の流れにどう配慮するか。
共和党はペリー(テキサス州知事)が有力とのこと。米国の景気低迷により、国際平和への貢献が下がり、その分だけ、当事者の自己解決能力が必要になってくる。

日経20110924


■日本
野田政権が安定政権となるか。外構問題も安定政権でなければ、相手にされないであろう。
それには、民主党が与党としての自覚を持った政党に生まれ変わらなければならない。
野党も落ち着いて、世界の中の日本のあるべき方向を見据え、前向きな議論を行うべきだ。

■国家とはいかなるものであるべきか。

最小限、下記義務がある。

自国民を守り(外交 国防)、発展させ(経済 教育)、国民に安定と安心(社会福祉)を与えること。
加えて、国際関係が平和になるように諸外国に働きかけること(国際社会における一国家としての義務)。

政治家のメンツや、一企業に肩入れした偏った政策であってはならない。

■東北の震災復興の具体的プランが見えない。

震災復興税を審議中である。
税金は投入しなければならないだろう。だが、国民を説得するには、夢のある具体的なプランが必要なのではないか。

六本木の森美術館では、メタボリズム展が開催されている。
黒川紀章の農村都市計画など、今見ても色あせない。
1960~のメタボリズム当時のPassion Of Development を取り戻さなければならない。

日経20110924