2012年6月24日日曜日

受発注データベースソフト バージョンアップ

トレーディングデータのバージョンアップを行った。
開発に時間をとられ、ブログの更新が、数か月ストップしてしまった。
現在、β版のテスト中で、8月中旬に公開したいと考えている。


現在このアイディアを元に次のソフト(私の所属する会社のデータベース)を開発中である。


顧客入力シート






おもな改善点は以下の通りである。


① マルチユーザー対応


② ドロップダウンリストなど、ユーザーインターフェースの改善


まず、①について。


マルチユーザー対応は、個人負担軽減とチーム作業のために必須と考えた。一人が使っている間他の誰もデータにアクセスできないようでは、使い物にならないだろう。
しかし、エクセルで、どのように対応するか。それが問題である。


実は、数年前からそれを解決するアイディアは持っていた。
それを、このソフトに応用することにした。



  1. 方法は、台帳エクセルファイルは、レコードを参照するときに瞬時にアクセスし、読み取ったらすぐに閉じるというものである。台帳データをいったん開いて特定のレコードを読み取って、そして、書き込んで、再保存するという作業をパソコンがこなすわけであるから、パソコンには、一瞬負担がかかる。実際テストしみると、台帳を一人のユーザーが占有する時間は、1秒未満に圧縮でき、ほとんどの時間は、台帳エクセルファイルは誰も開いていない状態をつくることができることが分かった。同時アクセスの場合は、再操作のメッセージを出すことにしている。
  2. レコード保存時の矛盾をどう解決するか。という問題がある。誰もが、台帳データを読み取れるということは、それを編集したものを再度保存することも可能ということである。一つのユーザー端末には、1つのレコードが読み取られ、その情報がディスプレイに表示され、編集されている。本ソフトでは、台帳ファイルの編集中のレコードに現在編集中のユーザーを記載するようにした。それにより、他ユーザーにより編集されているレコードかどうかを端末側で知ることができる。それにより、他ユーザーが操作中のレコードを編集不可能にすることができる。それにより実現する。
  3. エクセルには、複数ユーザー同時アクセスの機能もあるが、恣意的に保存しなければ、それを保つことはできないため、複数ユーザーが特定のレコードを編集することもあり得るため、データの整合性が保てなくなってしまうため、その方法は採用していない。


ソフトウェアには、バージョンアップがつきものである。それはどうしようもない。しかし、マルチユーザー方式の場合、バージョンアップを行うためには、すべてのユーザーのパソコンをバージョンアップしなければならない。それは、ユーザーに面倒を強いることになってしまう。

そのため、ソフトウェアを次の3つに分割することにした。


  1. 各ユーザーに配布する起動用ソフト。起動するのみで、それ以上のことは、他ファイルに任せる。
  2. データのみを保存するファイル。一部の仕組みを除き、データのみを保管するファイルとする。
  3. ソフトの仕組みを決めるシステムソフト。このファイルを複数のユーザーが読み取り専用で開く。

それにより、不具合の改善は、3.システムソフト一つを入れ替えるだけで行うことができる。


次に②のこと。

  1. いままでは、エクセルワークシート上で、データを操作していた。これでも使えるのであるが、売り物のソフトらしさがない。それで、ユーザーフォームを全面的に採用し、ワークシートへのユーザーアクセスをなくし、エクセルを使っているという意識は、起動時のみに限定できるようにした。
  2. また、これは、今回のバージョンアップでひとつの大きいことであるが、ユーザー入力がドロップダウンリストを絞り込み、入力をアシストするようにした。先頭一致文字列を数文字入力し、▼ボタンを押すと、先頭一致で、入力可能なレコードの候補をリスト表示するようにした。数千件のレコードから選択することはよくあると思うが、それをパソコンにしてもらうということだ。これにより、ユーザーの負担が相当に軽減される。

現在β版を実際の業務でテスト中である。
8月の公開を期待していただけたら幸いである。
ダウンロードは無料とするが、それだけでも一通り操作は可能であるが、会社情報を設定するのに必要な管理者パスワードを設定するためのソフトをユーザー登録してくれた人に限定して配布する。料金は2000円程度を考えている。

こうご期待。