2015年12月30日水曜日

JPX400組入への対応

『勝てるROE投資術』(広木隆著 日本経済新聞出版社 発行)にはJPX日経400を利用せよとある。

JPX日経インデックス400銘柄入れ替え発表は毎年8月7日前後となる。株価の動きはどうなるのか。今年(2015年)はまだ2回目の組み換えの為、イベントとしての認知度は今一つかもしれません。

まず組入銘柄から

 

 



































 












上記以外も確認しましたが、発表後6%程度以上の上昇を確認できる銘柄が多いようです。しかし、発表後、大きな上昇もなく下落に転ずる銘柄もあります。
組入の影響による上昇傾向は、2週間以上は続かないと考えられます。
また、すでに上昇している銘柄は、下落に転ずる場合もあります。

除外銘柄





除外銘柄を確認してみると、下落に転じています。


日経平均はどうなっていたのでしょうか。

                          
8月はさえない月と言いますが、8月後半から大きく下げています。FRB利上げが近づいたせいもあるのかもしれません。

Nikkei225の組み換えは、実施されないことが多いようですが、JPX400は毎8月に組み換えがあるようです。広木氏は、JPX400組み換えを予想せよと書かれています。
それも大切なことかもしれませんが、次の方法も考えられます。

1) 8月7日の発表を待つ
    除外名側を保有している場合は、売る
 組入銘柄を分散して購入 ただし、すでに上昇している銘柄を避ける。

2)翌日上昇基調となっていなければ売る。

3)3営業費後下げていたら売る。

4)10営業費後売る。

しかしJPX400の組み換えの認知度はこれからもっと高まり、組み込み予想銘柄が事前に上昇し、発表後、利食いで下落するというパターンに変わっていくかもしれません。

JPX400の組み込み銘柄は下記HPで確認できる。
http://www.jpx.co.jp/markets/indices/jpx-nikkei400/index.html

私は、広木氏の著書を読み、StockFinderでJPX400全銘柄を組み込みを行った。

2015年12月14日月曜日

売上高経常利益率は営業の利益効率

売上高経常利益率という指標がある。

日経HPでは、下記のように解説されている。
経常利益実績値を売上高や営業収益の実績値で除して算出します。銀行、保険は経常利益を経常収益で除して算出します。

これは、経常利益であるため、本業以外の収益も加味している。


Y:経常利益 X:売上高
 

 
オレンジは、0.3<売上高経常利益率を満たす銘柄である。つまり、売上の3割が年間の利益となっている企業である。Y:経常利益 X:売上高で散布すれば、0.3<売上高経常利益率を満たす企業は、かなり効率が上位にある企業と思われる。
 
つまり、売上高経常利益率は営業の利益効率ということであろうか。

売り上げが、どれほど利益に結びついているか。

ウォレンバフェット流の銘柄拾い出しをStockFinderで試してみる。

ウォレンバフェットの財務諸表の読み方は、多数の書籍により紹介されている。
そのうちの一つに下記があったと思う。

売り上げが、どれほど利益に結びついているか。


それをStockFinderでどのように確認するか。

Scat Brand で、縦軸に営業利益 横軸に売上高とする散布図を作成するとよい。


Y:営業利益 - X.売上高 散布図
 
 
上図は、日経HPより銘柄の営業利益、売上高をXYチャートに散布したものである。
売り上げが、利益に直結するものほど、上の方にプロットされる。
下の方にプロットされるものは、売上のうち、研究開発費、会社の維持管理費などで消費される度合いが多いものである。
 
営業利益とは、本業による利益である。
 
例えば自動車会社の場合、自動車の売り上げの利益は、営業利益。仮に工場を売却したとすると、その利益は、営業利益には含まれない。会社のトータルの利益として、経常利益に参入される。
 
バフェット氏は一時的な収入支出の影響がある形状利益よりも営業利益の売り上げに対する割合を重視しているそうだ。
 
散布する前に、0.15<ROE(自己資本利益率) を条件にスクリーニングを行っている。
ここでは、真True 偽Falseの両方を表示している。 Trueはオレンジ Falseはブルーの点でプロットしている。線は、相関線である。ROEが高い方が、営業利益の割合が多いことがわかる。


2015年12月13日日曜日

StockFinder リリース

株式指標の取得と可視化ソフト StockFinder をリリースしました。


■特徴


 インターネットから株式データを取得し、エクセルチャートに見やすく表示します。ユーザーのチャート設定を分析手法ファイルとして保存できます。
  • 日経新聞HP 松井証券HPから株式データを取得し、エクセルデータに蓄積
  • 上記HPの指標に加え、独自指標を算出(Chi Phi Trend・・)
  • 時系列多重チャートによるテクニカル分析
  • 指標によるスクリーニングとXYチャートへの散布
  • 株価の指標連動性を確認
  • ユーザーが独自に発見した分析手法を、チャートファイルとして保存

■構成

4つのツールで構成されています。それぞれのツールを行き来することで、投資銘柄を検討する使い方を想定しています。



  • 株式情報チェック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Data
  • 時系列表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・History
  • 銘柄の散布表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ScatBrand
  • 銘柄の指標連動性確認・・・・・・・・・・・・・・・・ScatHistory




相互補完的に株式情報を取得できるように配慮しました。

サインアップ(有償)することで、登録銘柄リストを自動巡回しネットからデータを取得できるようになります。

■株式情報チェック  [Data]

日経HPに掲載されているデータをエクセルシートに見やすくまとめて表示します。



日本経済新聞HPの掲載データを見やすくエクセルに表示



計算当日のトレンドを算出し、トレンド関連の指標を算出します。(マニュアル参照)


トレンド関連の指標
ローソクシグナルを検出します。検出する値を調整できます。

ローソクシグナルの検知の設定


日経HPに表示されるニュースを良い 悪い 普通 に属するキーワードで検出し、エクセルに保存します。


日経ニュース取得設定

■潮目をつかむ  [History]



Dataで収集した時系列データを表示します。
ローソクチャートがベースとなり、トレンドライン・ローソクシグナル、移動平均 ドル/円などを重ねて確認するマルチチャートとして表示できます。


 
 マルチチャートによるテクニカル分析



◆運用シミュレーション (2016年7月追加機能)
指標を用いて運用を行った場合の収益をシミュレーションします。
効率の良い指標の組合せを発見するためのツールです。

売買条件を設定


売買シミュレーションを時系列チャートに重ねて表示


投資レポートを表示

業種 銘柄 時期により最適な運用指標の組合せを検討できます。


■有望銘柄を発見  [ScatBrand]



銘柄を指標でXYチャートに散布し、有望銘柄を発見できます。
配当、成長率が高く、PBR・PERの低い銘柄は残っているでしょうか?


 銘柄を指標により散布し、特異な指標を持つ銘柄を発見


■指標連動性を知る  [ScatHistory]


日付事の事象を散布することで、銘柄ごとの指標との連動性を可視化します。



株価の指標連動性を確認





長期間の日付を散布することで、年間の動きも視覚化できます。

■開発期間

2015年2月1日  開発開始
2015年12月5日 初版のリリース
2015年12月29日 一部改訂
2016年 1月20日 微修正

■公開ページ