2011年11月27日日曜日

ユーロ共同債


ドイツ メルケル首相は、2011年11月24日のドイツ フランス イタリアの参加国首脳会合で「ユーロ共同債は不要と発言した。

「国の競争力によって金利の格差がつくことが重要だ」と発言した。(日経2011/11/25朝刊)





ドイツは、ユーロ安によって、恩恵を得ているのである。次のように言いたい。

「通貨の価値も国の競争力によって、差をつけてはいかがでしょうか。」と。



そうすれば、強い通貨ドイツマルクにより取引されるドイツ製品は輸出が困難になり、日本の製品が相対的に輸出しやすくなり、現在の為替による歪は解消されるでしょう。
日本企業にとっては、有難い話だ。



ドイツは、通貨安という莫大な利益を受けながら、一方の国債については、独自の金利としたいと、ご都合主義なのである。

ユーロ圏を崩壊させるかどうか、それをドイツがどう考えるかに判断がかかってきている。
ドイツはユーロ全体が発展する道を選択せざるを得ないだろう。

ご都合主義は、ユーロ圏を崩壊させる。

2011年11月26日土曜日

建築を設計するという仕事-02


建築設計は、「聖なる仕事」である。

このことを設計者は再認識しなければならない。

建築設計は、下記を決定する。

  • 顧客の大きな資産の使い道
  • ユーザーが生活する環境
  • 外部に対する景観や環境などの影響


「聖なる仕事」であるということを再認識し、
自らの仕事に責任と誇りを感じて取り組まなければならない。

「責任と誇り」その両方が必要である。

2011年11月11日金曜日

建築を設計するという仕事


建築を一つにまとめていく仕事は、
発注者の要求水準・法規・敷地状況から、可能な一つのプランを導き出し、
他分野(構造・設備)を自分のものとして総合していく業務である。

それは、意匠設計の分野が担うことになる。

その中には表現も含むであろうが、単なる自己表現ではない。
造りだされたものに、責任を背負うことになる。

それでもこの仕事を続けたいだろうか。

2011年11月10日木曜日

考え方を文章に書き出す/ 感謝の気持ち


次の二つのことを書く。

  • 考え方を文章に書き出す
  • 感謝の気持ち


・考え方を文章に書き出す。
日経plus1-20111105より、アートディレクターの佐藤可士和氏の記事がある。



要点は以下の通り。

  1. 考え方をアウトプットし目に見える情報にする。
  2. 書き出したことを眺めてみると自分の考えを客観的に分析できる。
  3. 以上を繰り返すと思考がすっきりする。




ブログの効用はそこにあると思う。
書き出したことを自分で確認するとともに、オープンにし、客観的な目で読み返すことになるからだ。
また、打ち合わせを行う前に、自分の考えを一旦紙に書き出すとよいと思う。
このの習慣の積み重ねが大切であろう。

・感謝の気持ち
感謝の気持ちは大切である。
誰に対しても感謝の気持ちを持って接しなければならない。
それが難しければ、相手に自分の心を置いて考える努力と習慣を身に着けるべきだ。
感謝の気持ちは心の安定につながるとともに、人間関係をまろやかにする。

2011年11月9日水曜日

景気の波-06


前回に立てた課題は、以下のとおりである。

  1. ピークを正確に判断する。
  2. マイナス運用の原因を知り、それを避ける。


今回は、ピークを正確に判断する手法について考えてみた。

前年同月比が頂点であったかどうかは、次月にならないとわからない。
しかし、次月に取引を行ったのでは、惨憺たる運用成績となる。

取引するタイミングが問題なのである。
「景気の波」をとらえるということは、景気を波として捉えるということである。
現在が波の位相のどこにあるかを判断して、取引を実施するとよいのではないか。

今月がピークであるかどうかは、次月にならないとわからないが、現在がまだピーク付近にいるかどうかは、ピークを過ぎた後、位相のどこにいるかを想定すればよい。
位相とはこの図にあるように、サインカーブの変数となる角度θのことである。



頂点付近とは、位相 π/2(90゜)  -π/2(-90゜)を過ぎた後、基準となる位相よりもピークに近いかどうかで判断すればよい。この図の"あ"が頂点付近 "い"が底付近ということである。

基準となる位相Phaseをいくつに設定するか。
過去の日経平均のデータを基にシミュレートしてみた。(採用したデータは変化率ではなく、株価そのものとした。)
もっとも成績の良かった位相は60°(π/3) 付近であった。また、運用率は56%としたときに最もよかった。(sin60゜=0.86)
以下のグラフに示す。



前月がピークであったことを基に取引を実施するよりも、好成績を納めている。
また、取引している地点が単純明快となる。
ただし、図中"A" "B" の部分で、取引判断の改善が必要である。

2011年11月8日火曜日

未成熟技術との付き合い方


20111107日経に アップル未成熟技術で勝負との記事がある。



iPhone 4S では、人間との対話に応じてナビゲートするシステムを搭載しているということである。

夢のある話だし、新しい進歩の可能性を感じさせる。

だか、未成熟技術には、リスクも潜んでいるのではないか。

原子力発電所がそのリスクの際たるものだったのだ。

リスクがあるからと言って、すべて否定することは進歩を阻害することになる。

未成熟期間においては、そのリスクを正しく評価し、リスクへの必要十分な対策を模索することが重要である。


2011年11月4日金曜日

ギリシャ パパンドレウ首相の本心を想像する。


ここへきて、ギリシャ パパンドレウ首相はEUの要求を受け入れるかどうか、国民投票を実施する決定をおこなった。



日経20111103-ギリシャ国民投票へ



EUのEFSFの資本増強の決定は、表面上はギリシャを助けるためだろう。(マスコミの報道はそうである。)

しかし、本音は、銀行の損金軽減なのだ。50%の債権放棄が、100%になるかどうかの違いだけだ。ギリシャとしては100%債権放棄してもらいたい。

もちろん、負債を作ったのは、ギリシャだが、そこから助けてもらうために、政策上のタガをはめられたくはない。

デフォルトの選択も(すでにデフォルトなのだが)十分にあるのだ。完全なるデフォルトになれば、借金もゼロだ。

デフォルトになれば、EU離脱である。どれだけの意味があるだろうか。
信用を失おうが、世界に冠たるギリシャ遺産を使えば、十分に外貨を稼げる。

インフレは壁のように立ちはだかるだろうが、一時だけのこと。
潤沢なユーロ、ドル、円が流れ込むだろう。アルゼンチンのように立ち直れるだろう。

国民は、デモを起こしているが、決定権を放棄し、国民に決めてもらうことで、自分の責任を放棄しよう。そうすれば、どう転んでも安泰である。(選択の結果をバランスにかけた結果どちらでも大差ないので、サイコロを振ることとした。)

以上は、あくまで、私の想像であり、本人に確認したわけではない。

ここへきて、「野党の協力が得られれば、国民投票を実施しない可能性もある。」と発言している。


  • 為政者の発言のブレは国民の信用を無くす。発言は、一つ一つ政治生命をかけて行うべきだ。
  • 常に自分が決定できるレンジ、を見据えて発言しなければならない。それができない人は、為政者失格である。
  • 国民投票にせよ、責任を人になすりつける人は信用できないだろう。自分の責任として、決定することも為政者の義務なのである。


2011年11月3日木曜日

企業経営と戦略


H23年10月31日(月)の二つの記事を紹介する。

結論は以下の通り。

■社説 電機メーカーは何を収益源にするのか


  • コモディティー化した製品から離れ、製品の付加価値を高める売り方に徹する。(サービスと一体化した売り込み)

売り込み方を含めて、他企業がまねできないことを開発することである。



■アップル100年見据え経営 ジョブズ氏の情熱(伝記作家 ウォルター・アイザックソン氏に聞く)


  • CEOの条件は、デザイナーとエンジニアの懸橋になれること。 (1つの分野に精通しているだけでは駄目である。優れたデザイナーにいい仕事ができるように働きかけたり、そのデザイナーにみあうエンジニアを紹介したりする役割をこなせる。)
  • ハイテク製品よりも明るく、使いやすいデザイン(『人間らしさ』を理解するエンジニア)
  • 縦割りだと、横断的なプロジェクトを動かすのは難しい。(アップルは部署が分かれていない)
  • 金儲けでなく、真剣にいい企業に育てようとする努力
  • できる限り物事を完璧にこなす情熱を持つ
以上まとめてみると、ジョブズ氏の情熱は人間の教師という感じである。



2011年11月2日水曜日

景気の波-05


■第4回までのまとめ、

 ・景気の波は前年同月比により明瞭に把握できる

 ・変化率のピークで取引を行えば、ほぼ確実な運用成績が得られる。

■今回

しかし、実際には、ピークを迎えたかどうかは、次月のデータを得なければ、確実な判断は得られない。

ピークかどうかの判断は次月に持ち越される。

次月に、前月がピークであったと判断して、取引を行った場合の運用成績のグラフである。

前年同月比ピークの次月に取引を行った場合の運用成績



予測を行った成績とは、とても思えない惨憺たる結果である。(総額は一定なので、日経平均連動よりも良いかもしれないが。)

現在の前年同月比がピークかどうか、判定できれば、確実な運用につながるということである。

未来予測は、困難なのであるが、いままでのデータから次月を予測する方法はないだろうか。

また、グラフからは、前年同月比マイナスの時に、運用成績は大きくマイナスとなることが読み取れる。


■次のテーマに挑んでみたい。

 ・当月が前年同月比のピークかどうかを高精度に知る。

 ・運用成績がマイナスとなる原因を知る。

引き続き検討したい。