2011年9月9日金曜日

日本の本業は?


私の年代の人は小学校で、日本は加工貿易で海外に強みを発揮していると印象付けられてきたと思う。
そのころは、円がドルに対して360円/ドルレート(現在の5倍程度)と、安かったため、工業製品の価格競争力が強かったのである。現在の中国のような状態であったのかもしれない。現在では、日本で製造していては製品コストが高くなり、生産効率を高めても、アジアでの工業製品に太刀打ちできないのである。


『有機EL大型化競う』(日経新聞20110907)との記事がある。また、『下水ごみ流出防ぐ特許使用 都、米社に許諾』(日経新聞20110908)では、「販売価格の5%を都などに技術使用料として支払う。・・・海外との同技術の使用許諾では、昨年、ドイツと韓国の企業と締結している。」とある。


このように、他国が持たない技術を開発し、技術を売るといった取り組みがこれからの日本を牽引すると考える。

ただ、インドなどのように、数学的センスの高い国は、知的生産の面でも先進国を追い上げようとしている。(インフォシスのように頭脳集団として世界展開しているインド企業もある。)
とてもではないが、日本はうかうかしていられない。
『電子部品でもサムスン攻勢』(日経新聞20110827)の記事では、先端技術を持つ技術者が流出していると次のように報告している。「サムスンの先端開発を後押ししたのは、実は海を渡った日本人技術者だ。・・・・先端技術の流出を防ぐ方策や、開発・生産体制を含め戦略の再点検が必要になりそうだ。」


日本のこれからの本業は、「日本ブランド」を売るシンクタンクでではないだろうか。それには、次の取り組みが必要であろう。
  • 技術者の地位待遇の向上
  • 先端技術開発
  • 世界を視野に入れた顧客開発



【株価結果と予想】
《結果》上昇(迷いつつ)        →朝高午後戻す。○
日経平均    8800(+37)          →8793◎
NYダウ    11300(-114)         →11295◎
三菱ケミ        535(+10)           →526(+1)×
NPC       975(+19)       →931×
みずほ          112(+1)         →111×
NTTUD     57200(+600)     →57700(+1100)○

日経平均 ダウ は予想どおりとなった。
大きく動いたときは、反動があるということだ。
また、バーナンキ議長の講演で、景気対策なしということが
伝わったことが、ダウ下げを加速させた。
これからは、実態経済が向上が株価上昇には必要であろう。

ただし、ユーロ危機、中国経済発展の動向が懸念材料だ。


《予想》小動き(下げ)            →
日経平均    8760(-33)
NYダウ    11300(+5)    
三菱ケミ        530(+4)        →
NPC       950(+19)       →
みずほ          111             →
NTTUD     57000(-700)    →

円安(77円/ドル)が株価を下支えするだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿