2011年9月6日火曜日

ユーロ圏再生について


ユーロ圏再生「共同債」との記事がある。(日経20110903)

現在のギリシャ問題は、

1.ユーロ建ての借金を外貨収入で返済するために、自国の通貨の切り下げを実施したいが、通貨がユーロ圏共通のため、ギリシャの都合で切り下げができない。

  • 切り下げを行えば、自国通貨立ての借金返済が楽になるだけでなく、
  • ギリシャの構成比の高い産業(流通・観光・交通等と、建設業)のうち、特に観光は外貨収入が得られるので、通貨切り下げが可能なら、外貨収入が増える。
  • 観光客も単価が下がれば増加するだろう。


2.ギリシャ国債を買ってもらうためには、リスクに見合う金利が必要なので、ますます国債の利払い負担が増えてしまう。


  •  現在ギリシャ国債利率は、18パーセントであり、100万円分購入すれば、1年後に118万円、5年後に229万円、10年後に523万円と、5倍以上で戻ってくる。リスクも高いが割もよい金融商品といえるだろう。


1.と2.の問題を同時に解決することはできない。どちらかを選ぶしかない。

1.を解決する方法は、ギリシャがユーロから離脱することである。

記事は「共同債」を提案している。これは、後半の2.の問題を解決する手法だ。

「共同債」を実行あるものにするためには、ギリシャの財政へのユーロとしての関与を強めなければならない。
つまり、お金の使い道をユーロ政府が監督指示する必要があるということである。リスクを下げて、金利負担を抑えるための必要な措置である。そうでなけば、ギリシャが参加しているということで、「共同債」の金利上昇となり、問題解決にならないだろう。

ということは、実質的にユーロとしての政治を行う実質的な「国家」が誕生するということだ。
もともと、1通貨-1国家という対応が無ければ、ユーロは機能できなかったのかもしれない。




【株価結果と予想 20110906】
《結果》
日経平均    8850(-110) →  8784
NYダウ     休場     →   休場
三菱ケミ        535(-9) →  534◎  
NPC      1080(+20)     →  978× 格言{ニュースで上がったら売るとき]
みずほ          112(-1)       →  112◎      
NTTUD     56000(-1200)    →  56800○

方向が一致したとき○ そうでなければ×
株価がほとんど一致したとき◎

《予想》下押し
ユーロリスクでドイツ市場が5%下げ。
日経平均    8750(-34) :
NYダウ    11200(-20)     :
三菱ケミ        530(-4) :  
NPC       950(-28)     :
みずほ          111(-1)       :    
NTTUD     56000(-800)    :

0 件のコメント:

コメントを投稿