という格言がある。株をやっている人は身に染みているのではないか。
業績がよさそうだという噂があれば、その銘柄株価は上昇傾向にある。
その噂が、世間の常識となっているとき、
新聞で、「・・・最高利益達成 (見込み) 」などと、報道したとき。
あるいは、決算発表で最高利益を公開した直後、市場での株価が
下降に転じ、うろたえたことは経験された方も多いだろう。
(私もその一人である。)
市場参加者は、達成感から売り注文を出すからである。
また、良材料出尽くし(悪材料出尽くしの逆)から、もうこれ以上の上昇は見込めないと判断し、売り注文を出すのである。割安感が出てくるまで、下げ続けることになる。
2017年10月、安川電機の好決算を予想する報道が日経新聞であったその日、
銘柄株価は、高く始まったが、すぐに下降に転じ、うろたえるほど下げることになった。
本日2018年1月24日、日経の安川電機の好決算報道で、銘柄株価は、260円下げている。
数年前も、HOYAの決算がよさそう 業績良好ということが、株式関係の雑誌に記載されていたのち、決算発表が昼に行われたが、その直後に下げ始めたのである。
②寝耳に水のGOODニュースの時
2018年1月20日(土曜日)、川崎重工業のニューヨーク地下鉄車両1000両受注の報道が日経よりあった。納期等の条件で中国企業を制したとある。ビッグニュースである。
土曜日 日曜日は休場であるので、週明けの1月22日(月)の株価は、以下のようになった。
まず寄り付きから
前日よりも220円高く始まったが、急速に下落している。
このニュースは突然のことであり、噂があったわけではない。
ここまでも、川崎重工は上昇傾向にあったが、中国軍が尖閣諸島に接近するなど、軍事的緊張の高まりにより、防衛省からの発注を予想して、買いが入っていたものと思われる。
これは、この報道が株価に織り込めていないため、この報道を知っている人が慌てて購入したために、高く始まったが、報道を知らない人が、達成感から売っているものと私は考えている。
その後前場の値動きは、
4450で底を付けた後、上昇に転じた。後場はどうなったか。
12時30分後場が明けると、また急落した。
その後どうなったか。
2018年1月24日 終値4475である。
1月22日の寄り付きで付けた4620は、時間をかけて吸収していくと思われる。
時間をかけて、報道は株価に反映されて行くことになる。
コンピュータネットワークが発達していても、瞬時に株価が均衡するわけではない。
この値動きを見たとき、学習すべきことがある。
良いニュースでも悪いニュースでもそうであるが、
寄り付きで売買をしてはならない。その株価はその時間帯のピークアウトした金額である。逆の売買(良いニュース→売り、悪いニュース→買い)ができないときは、しばらく見守るべきである。少しすると逆のピークをつけるからその時に買えばよいのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿