2014年4月28日月曜日

投資関連の名著に出会った

株式市場は現在進行形』 太田忠著 日本経済新聞社刊
2000年からリーマンショックまでの株式状況を、生き生きと克明に描いている。
個人投資家へのアドバイスも充実していて、必読の名著ではないだろうか。
ライブドア事件、ジェイコム事件、村上ファンド など、専門家の目からわかりやすく解説されている。

以下に自分への記憶を確かにするために、抜粋する。

  • 株価上昇がひと段落するとまた別のターゲットにイナゴの大群は移動する。「ババ抜きゲーム」が展開されるわけであるが、このゲームに勝つためには常に株価下落の直前で降りなければならない。
  • 最初は大勝するが、その後、リスクの取り方を急速に高めて、たった一回の失敗で運用資産を吹っ飛ばすような投資行動を平気で行う。
  • そのようなリスクに鈍感な投資家は、実際に非常事態が起こると、これまでの人生で経験したことのないような心境にたたされ、生きた心地がしない。・・・
  • このような投資家たちをもっとも多く見ることができるのは、相場全体/個別銘柄が急上昇し、それがピークアウトを始めて、すぐさま急落局面に入ったときである。
  • 「売るとき」は最も遅く、「買うとき」も最も遅い投資家、というのは、株式市場では常に損失に見舞われる典型的なタイプであり、決して少数派ではない。熟練した投資家ほど「過去にとらわれず」「心を入れ替えて行動する」ことが重要なことをわきまえている。


投資に当たっては、下記が重要と思う。

  1. 自分の投資期間を決めること。
  2. 損切の価格を設定すること。
  3. ピークに達する前に手仕舞うこと。
  4. 過去にとらわれず、心入れ替えて行動すること。
  5. 「安いときに買い、高いときに売る」ということ。
  6. 健全な銘柄を選ぶことこと。
  7. 身の程を知った投資を行うこと。




1⇒投資期間の中で必ず売るというルールを設けること。
2⇒株は買うことは容易にできるが、売ることが難しいのである。
3⇒ベンジャミン・グレアムも1929年の世界恐慌に伴う株価暴落で大損失を出している。
4⇒自分が買ったときの値段が忘れられず、売りそびれてはならない
  「もしあそこでこうしていたら」等と考えて、投資をすると大失敗する。
5⇒投資家が自信喪失して、何も行動ができないほど市況が落ち込んだ時が、底値である。その時に潤沢な資金を残しておけるようでなければならない。
6⇒IndexSimulatorの散布図機能が役に立つ。下記ページよりダウンロード。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/business/se494636.html
7⇒持っている資産のほとんどをつぎ込んではいけないということ。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
※2015/12/5よりIndexSimulator は改定を重ね、新ソフトウェアStockFinderとして再リリースした。
再リリースの主な項目は以下の通りであるが、コードのほとんどを書き直したため、高速化するとともに、操作性も全く別のものに改善された。
1)チャートワークシート、インターネットデータ取得シートを本体ソフトウエアからの分離による、ファイルの肥大化防止。
2)指標連動性の分析機能追加


概要紹介ページ
http://katsuyama-shin.blogspot.jp/2015/12/stockfinder.html
公開ページ
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/business/se511919.html



0 件のコメント:

コメントを投稿