と考えられる。
ジョージ・ソロス氏の再帰理論によると「価格は市場参加者と実態が相互に影響しあって形成されるムービング・ターゲットである。」とされている。[1]
以下振れ幅をピークレンジと呼ぶことにする。
今回ピークレンジを図示する極値解析ツールをIndexSimulatorに追加した。
株価がトレンドの傾向から見て高すぎるか安すぎるかは、株価がピークレンジ(上振れラインと下振れライン)の間におさまっているかどうかで判断できるのではないだろうか。
IndexSimulatorによる極値解析
ただし、振れがおさまらずに、新しいトレンドを形成する場合があるので注意が必要だ。
上図は、昨年11月6日付近までの極値解析の結果である。新聞等で報じられた三角持合い形成も確認できる。報道では、三角持合い解消後新しいトレンド(相場の転機)が出現したとしている。
日本経済新聞2014年3月13日
1)トレンド期間
グラフ表示期間(計算期間)を長期移動平均の変化により3つのトレンド期間に分ける。※1
2)トレンド期間毎に
短期移動平均の計算期間の中で、極値の現れた日をセレクトし、
そのポイントをグラフに極大値(赤丸) 極小値(青丸)でプロット※2
極大値の回帰直線(上振れライン)と、極小値の回帰直線(下振れライン)を描画
※1 変換ポイントは、グラフ表示期間(計算期間)の終値の回帰直線と長期移動平均値の乖離が上下のピークに達した点とした。そのポイントが必ず世の中で言うトレンド変換ポイントとなるわけではないと思われる。トレンドが変化したかどうかは、主観的な判断もあるだろう。トレンド期間とは一定の株価の変動の傾向が維持される期間と考えられるが、計算条件により変化するため、ユーザー自身の責任で判断する必要がある。トレンドラインは、トレンド期間中の回帰直線であるが、本ソフトでは描画を行っていない。
※2 期間によっては、極値が現れないこともある。極値が2つ以上現れない場合は、回帰直線は描くことができない。
■ ソフトダウンロードページ
名称 IndexSimulator
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/business/se494636.html
最新バージョン 2014/3/22 (3/27公開予定)
------------------------注意事項------------------------
一定のトレンドが維持されているかどうかは、長期移動平均の変化によって決定しているが、長期移動平均の変動は、遅れて現れるため、トレンドの変化の変化のポイントはユーザーが独自に判断する必要がある。本ソフトでは、極値解析の計算終了日を指定できるようにした。つまり、極値解析は計算期間により変化する。よって日々ピークレンジは変化することになる。
計算期間とは、下記種類のものがあり、ユーザーの指定が計算結果に影響を与えている。
- グラフ表示期間 : グラフコントロール左側の入力欄で指定
- 計算終了日 : [極値解析]ボタンを押してからグラフ上のポイントを指示
- 短期移動平均の計算期間 :DataシートのG3セルで日数を指定
- 長期移動平均の計算期間 :DataシートのG2セルで日数を指定
トレンドの変化は突然現れるものであり、ソフト側で必ずしもすべてを把握できるものではない。
本ソフトウエアの使用より生ずる全ての結果の責任はユーザーに帰属することとしている。
------------------------参考文献------------------------
[1] 『市場は間違える、だからチャンスがある』阿部修平(日本経済新聞社 2009年)
再リリースの主な項目は以下の通りであるが、コードのほとんどを書き直したため、高速化するとともに、操作性も全く別のものに改善された。
1)チャートワークシート、インターネットデータ取得シートを本体ソフトウエアからの分離による、ファイルの肥大化防止。
2)指標連動性の分析機能追加
概要紹介ページ
http://katsuyama-shin.blogspot.jp/2015/12/stockfinder.html
公開ページ
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/business/se511919.html
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※2015/12/5よりIndexSimulator は改定を重ね、新ソフトウェアStockFinderとして再リリースした。再リリースの主な項目は以下の通りであるが、コードのほとんどを書き直したため、高速化するとともに、操作性も全く別のものに改善された。
1)チャートワークシート、インターネットデータ取得シートを本体ソフトウエアからの分離による、ファイルの肥大化防止。
2)指標連動性の分析機能追加
概要紹介ページ
http://katsuyama-shin.blogspot.jp/2015/12/stockfinder.html
公開ページ
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/business/se511919.html
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